世界に不適切な欠けた夜がひとつ

夜道のともしびはゆらゆらと  ぼくは嘘しらず。

狂った道はさむいまぼろしのよに好く似合い

やわらかなグラデーションはぼくを包んでくれる。

 

世界に不適切なやさしいきみが独り

ぼくのことをあいしてくれている?  ぼくは嘘しらず。

きみが本当にぼくを愛して ぼくも君をあいすることができて 朝はそのころもう見えないでしょうか

ひらかない窓のそとにはいいものがありますように。

とじられたまどの外にはなにかが在りますように。