僕はもう、どうにかしたらしく痛みもとうに感じないようです そちらはどうでしょうかちゃんと曇り空でも朝は来たでしょうか。

 

ガラス箱の中に閉じ込められたようで周りは遠くの見える灰色です 何万本もの糸が僕の足に絡み付いてとれない、灰色のむこうは穴だらけでその穴には記憶が映し出されていました。

 

そちらは未だ精確に廻っているでしょうか もしそうでなければこちらに来なさい。 灰色の奥は世界が閉じていてもまだ箱のなかで息ができます 足に糸が絡み付いても 体温は、嘘をつきません。刃物が僕の背中を貫いても、僕は大丈夫なのです言葉など要らない 時計など壊してしまえば好いのです

 

それは、どこまでも深く深く遠い黒が続くばかり。