薄抜ける夜空に

銀の矢を放つ

 

皆が見惚れてる間に逃げ出してしまいましょう。

 

「見ているだけで好かった」

そんな嘘は終わりにしてしまいましょう。

 

耳元で囁いた甘い香りに僕は眠りそうになる

 

君は囁いてそう、僕に抱きついて

 

愛して見つめて愛して忘れて堕ちて愛して囁いて愛して愛して愛し続けて。

夢に果てなど無いのだから

堕ちても善いでしょう。

 

静かに終わるより急に亡くなったほうが善いのでしょう。

そうすれば最後の夢は観ずに終われる筈なのです。

嗚呼甘い夢は捨てられない。