「目覚めてしまったら君はいないから―。」

 

たった一つの輝きが朝日に変わるんだろう

 

どんなに暗い夜でも月は昇る

 

どんなに忘れようとも心深く残り

 

ぼやけた夢君と走ってく

 

君は痛いくらい僕の手握って

 

夢から覚めないように僕を連れてゆく

 

悲しみはきっと見つけ出されるから

 

遠く、遠く。下弦の下へ

 

「目覚めてしまったら君はいないから―。」

 

夢が覚めるのを恐れつつ

 

僕は君と夢の道走ってく

 

目覚めたら全て消え去ってしまうから

 

せめて君と、君と。

まだ、夢幻の世界で。

 

 

顔見合わせて悪戯のように囁きあう

 

 

 

 

「目覚めてしまうならいつまでも―。」